本屋で待つ / 佐藤友則、島田潤一郎 / 夏葉社
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2022年12月8日取次搬入で、『本屋で待つ』を刊行いたしました。
著者は広島県庄原市の書店「ウィー東城店」の佐藤友則さん。
佐藤さんの話を2年にわたって聞いたものを、私(島田潤一郎)がまとめました。
人口約7000人の町にある「ウィー東城店」。
老舗書店の長男だった佐藤さんは、町民の相談ごとに耳を傾け続けることで、赤字続きだった店を立て直します。
「電化製品がこわれた」
「年賀状の字がもう書けない」
「普通免許をとりたいけど、母国語のポルトガル語しか読めない」
町の人びとは、本屋へ行けばなにかヒントがある、と考えて、本屋にやってきます。
その本にたいする信頼、そして本を売る人への信頼が、ウィー東城店を特別な店に変えていきます。
本書が感動的なのは、ウィー東城店が町の人びとの相談ごとのひとつとして、次々に学校へ行けなかった若者たちを雇用し、彼らが社会へ出るための後押しをしていることです。
本のある場所で、本を求める人と会話することが、若者たちの心を少しずつ癒やしていきます。
本書はその貴重な記録でもあります。
装画・挿絵はマンガ『急がなくてもよいことを』が好評なひうち棚さん。
お近くの書店で、ぜひご覧ください。
(夏葉社HPより)
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【 商品情報 】
『本屋で待つ』
著者:佐藤友則、島田潤一郎
装丁;櫻井久、鈴木香代子(櫻井事務所)
版型:四六判変形/ハードカバー
頁数:298頁