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2019年春から2021年春までの2年間
筆者が福井県の街を巡り、SNSを活用し
10代から90代の男女50名の方々とお会いし
一人ひとりが日々の中で思うことや感じていることを
インタビューして一冊にまとめた本です。

本書に登場する方々は世間的には無名の方々です。
電車の隣の席で本を読んでいたり
スーパーで同じ野菜をカゴに入れていたり
ガソリンスタンドで隣同士に車を並べていたり
そんなふうに日々何気なくすれ違っている方々です。

特別な肩書きや働き方から捉えた語り口ではなく
生活者の目線で語られること
そこから浮かび上がってくるもの
そういう視点からわたしたちの生活を見つめたい。
そんな思いでつくられた本です。

舞台は福井県での取り組みですが
福井の土地のみに関する内容というわけではなく
違う土地に住んでいても
共鳴する、共感できることは多いと思います。
自分以外の他者の生活に思いを馳せてみる。
些細ではあるけれど、そんな小さな試みが
人と人をつなぎ
誰かのなにかを小さく救ってゆくのでしょう。


【 商品情報 】
「とある暮らし」
発行・mizochi
著者・miyono
2021年3月・刊
定価：2,300円＋税
本文：514ページ
並製本 / 四六判