すべての雑貨 / 三品輝起著 / 夏葉社
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「世界がじわじわと雑貨化している気がする。
これは豊かになって物の種類が増えたから、ってだけじゃない。
それまでは雑貨とみなされてなかった物が、
つぎつぎと雑貨に鞍がえしているせいなのだ」
雑貨について考えれば、いまの消費社会が克明に見えてくる。
西荻窪の雑貨屋「FALL」店主が書き下ろした、消費文化論的雑貨考。
(夏葉社HPより)
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当店は、僕自身がつくる革靴が置いてあって
僕はそれを道具だと思って売っている
その隣にはクラフト作家のつくる陶器やカトラリー
柿渋染めされた布、服、アクセサリー
ガラスの照明や花器
画家やイラストレーター描いたポストカードや
雑誌や本も並ぶ
最近は、地元の農家さんが作ったリンゴジュースも並んでいる
来店されたお客さんはそれらの中から何かを買ってゆく
そもそも何屋だと思って来てくれているのだろう
いつだったか「ひと言で説明しにくい店ですよね」と
お客さんに言われたことを覚えている
雑貨屋?ギャラリーショップ?
なんにせよ、店内に並べられたものたちを
同じ並びにして、今日はマグカップを買って帰ったり
次の時は本だったり、耳飾りだったり
修理が必要な靴を持って来る人もいる
本を買うのか、靴下を買うのかで迷って
今日は靴下を買ってゆくっていうような
買い物の仕方が珍しいものではない
そういう意味ですべてが雑貨化している店なのだろう
この本を読みながら
もう一度、ちゃんと扱っている作品たちに向き合おうと思った
それがお客さんへの向き合い方にもつながっていると思うから
しばらくはオープンとクローズの間を
行ったり来たりしながら沈吟する日々
(トオク店主)
[ 商品情報 ]
「すべての雑貨」
著:三品輝起
発行:夏葉社
サイズ:四六判変形上製 288頁
装丁:櫻井久
2017年4月刊行