喫茶店で松本隆さんから聞いたこと / 山下賢二著 / 夏葉社
¥1,540
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「中也の詩集借りてく 紙の匂い」
という印象的なフレーズからはじまる
オトナモードというバンドの「雨音」という曲があります
この歌い出しの歌詞にぐっと胸を掴まれ
耳を澄ますように聴いていると
心の中に言葉がしんしんと降り積もって
情景が立ち上がってきます
作詞家・松本隆さん
2021年に作詞活動50周年を迎えられ
周年記念トリビュートアルバムもリリースされましたね
僕は「はっぴいえんど」時代のことを詳しく知りませんが
この本を通じて、松本隆さんの実地の哲学の一片に
触れられたような気がします
難しい言葉ではない、ふだん使いの平たい言葉で
でも、それらの言葉が紡ぎだす事象は
噛み締めれば噛み締めるほど滋味深い
喫茶店の隣の席でこんな会話が繰り広げられていたら
ひろげた本の内容なんて全然頭に入ってこない
耳をそばだててしまいそうですね
本質的な問いとは、いつも何気ない会話の中に潜んでいる
過去を懐古するだけではなく
今とこれからを見据えた1冊
メッセージとして受け取るひとも多いのではないでしょうか
あとがきの山下賢二さんの「本物の『君』」も繰り返し読んでしまう
(トオク店主)
[ 商品情報 ]
「喫茶店で松本隆さんから聞いたこと」
発行:夏葉社
サイズ:120頁
印刷・製本:中央精版印刷株式会社
2021年7月16日 第一刷発行
2021年9月15日 第二刷発行