これは水です / デヴィッド・フォスター・ウォレス著 阿部重夫訳 / 田畑書店 

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卒業式スピーチとしては、2005年にスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学で行なったもの(「ハングリーであれ、愚直であれ」)が有名だが、同じ年にケニオン大学で負けず劣らぬ名スピーチをしたデヴィッド・フォスター・ウォレスという作家がいた。本書はそのスピーチ「これは水です」の完訳版である。

作家としてはポストモダン文学の旗手として、アメリカの若者を中心にカルト的ともいえる人気を博しつつ、46年という短い生涯を自らの手で閉じてしまったウォレスだが、「考える方法を学ぶ」ことが人生にとってどれほど重要かを、平明かつしなやかな言葉で語った本スピーチは、時代を超えて読む者の心に深く残る。

(田畑書店HPより)


▼ デヴィッド・フォスター・ウォレス
イリノイ州で育ち、少年時代はテニス選手。アムハースト大学で様相論理と数学を専攻、25歳で書いた処女長編「システムの箒」で作家デビューする。アリゾナ大学創作学科で修士課程を修了、ハーバード大学哲学科に移るが、鬱病で中退。詩人作家メアリー・カーとの恋愛を経て、95年に1076ページの長編「無限の道化」を完成させた。ほか短編集「奇妙な髪の少女」「ビブリビオン」「醜男たちとの短いインタビュー」、超限数論の「万物とそれ以上」、エッセー集「ロブスター考」「僕が二度としない面白そうなこと」。共著で音楽論「ラップという現象」もある。2008年、未完の長編「蒼白の王」を残して自殺した。
2015年には作家ウォレスの人となりを描いた映画「The End of the Tour (邦題:人生はローリングストーン)」が公開された。

▼阿部 重夫 (訳)
1948年生まれ 調査報道記者。東大卒、日経新聞入社、99年より月刊誌「選択」編集長、2006年より月刊誌「FACTA」創刊。著書に「イラク建国」他、P・K・ディック等訳書多数


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「ーそれはただ
あなたが何を考えたいか、に依るのです。」
(p.99)

雨の日の靴屋はお客さんが来ない。
濡れた靴下で靴を試着するのは忍びないから。
晴れた暑い日の靴屋にはお客さんが来ない。
汗ばんでじっとりとした足で靴を試着するのは忍びないから。
じゃあ、なんですか、靴屋というのは路面店で
店頭まで車で横付けができて、
雨風強くても1ミリも濡れることはなくて
店内は汗ひとつかかないくらい快適な空調が機能していて
在庫切れがないように5ミリ間隔のサイズ展開の在庫を
全サイズ、全デザイン、全色掛け合わせた全部を用意していて
アパレルの中でもダントツに利益率が悪い商品なのに
その膨大な在庫を保管するために高い仕入れコストと家賃を払って
どんな人が現れても“代わりのもの”なんて用意しないで
欲しいものを履いてもらえるようにしないといけない
と、考えるのであれば靴屋はすごくクソッタレな仕事です

「ーそれはただ
あなたが何を考えたいか、に依るのです。」

それに尽きます
そうはいっても簡単にできることではないから
思考の訓練は必要だし
日々の習慣づけや練習が必要になってきます
僕らは勉強や練習なんて言葉は
学校の授業や部活動くらいでしか使わないものと
思っているかもしれませんが
ところがどっこい
大人になっても勉強や練習の日々は続くのです
むしろそればかりです
大人は宿題がなくていいなと思っているそこの君!
宿題だらけだよ
靴屋もそれなりに楽しいよ

(トオク店主)


[ 商品情報 ]
「これは水です」
発行:株式会社田畑書店
サイズ:文庫判 上製 縦156mm × 横113mm 168頁
装幀・本文組版: 田畑書店デザイン室
印刷・製本:シナノ書籍印刷株式会社
2018年7月31日 第1刷発行
2021年8月10日 第9刷発行

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