2025/07/12 23:05
|7月1日(火)
暑い暑いと言っているうちに7月に。カレンダーを眺めるとまだまだ夏はこれからですね。ATMで事業用の口座から生活費をおろす。生活費用の口座に入金して、息子用の口座にも入金。残りで年金や保険、税金などを支払うと残りはわずか。ときどき変な音がするけれどだましだまし使っているボイラーが壊れないことを願っている。iPhone 14を16に乗り換えると月々1,500円くらい安くなるというチラシが届いている。個人的にはGALAXY Sを使ってた頃がスマホに一番ワクワクしたな。僕が若かったというのもあるけれど。常にスマホのSNSやチャットを開いてデスクワークしてた。
|7月2日(水)
午前中、市がやっている健康診断へ。心電図を受けるまでもなく、問診の際に「不整脈ですね」と言われる。またかよ。この一年間、ほぼ毎晩のように、とうちゃんの不整脈が治りますようにと祈ってくれている息子もがっかりしている。自分も自覚症状がないのでなにをどうしたらよいのかわかりませんな。
夜、inadani seesで開催されたビジネス持ち寄り会(?)へ参加。さまざまな技術を持っていたり、アイディアはあるけれど、なかなかかたちにできない企業や団体、個人が参加者にヒントを募っていた。自分もいろいろと思うところあり、発表者の方へお伝えできたり、時間の都合でできなかったり。
|7月3日(木)
息子の小学校の懇談会。「お父さんもいらっしゃるとは思いませんでした」と担任の先生。今年に入って担任の先生も変わったので挨拶もしたかったので。
「ペンギン・ハイウェイ」(森見登美彦著)を読み終える。主人公の少年が小学4年生でうちの息子と同じということもあってどこか重ねて読んでいた気がする。こんなに聡明な子はいないと思うけれど。なんかもう自分は物語の主人公の父役の年齢になったんだなとしみじみする。自分くらいの中年のおじさんが活躍するストーリーは「ダイハード」くらいしか思いつかない。クリスマスにタンクトップと裸足で銃撃戦の中を走り回るのはイヤだよ。
|7月4日(金)
朝6時23分の高速バスに乗って東京へ。新宿バスタについてバスを降りると熱気が身体にまとわりつく。中板橋の1 ROOM COFFEEさんへ。灯りだけの巡回展の初日。1 ROOM COFFEEの内山さんとはコロナ前にトオクに来てくれた時以来の再会。設営中のrecordの齋藤さんと手創り市の名倉さんとも四方山話。齋藤さんはますますアーティスト感を纏っている。名倉さんは今年も個人企画があるようで楽しみ。1 ROOM COFFEEさんの奥のスペースで来年なにかできたらいいなとイメージを膨らませる。なんか、ただただ僕があなたの話を聞くのってどうですか?例えばひとり40分、あなたのこれまでの話を聞かせてもらって最後に写真を一枚撮って、後日プリントしたものをお渡しする。ただ、それだけ。需要あればだけど。
午後は西小山のParqueさんへサンダルの納品。展示会は今月下旬だけれど、店頭の見本用のサンダルをお渡しする。その場でフライヤーの最終チェックや細かい打ち合わせ。どういう経緯だったか最後は「救心」は高価だけど効くよ、という話に落ち着く。年相応の話。その後、奥沢のokuさんへ。いたしおりさんの個展を見に行く。以前より、さらにのびのびとした表現になっているような気がする。その後、自由ヶ丘の眼鏡屋さんへ行ってサングラスを見る。なかなかのお値段だった。その後、新宿でも同様にサングラスを見る。いいやつがあったけれど、支払いが現金不可、カードはサイン不可で暗証番号がないと使用できなくなったらしく、え、じゃあ、払えないの?となって断念。お店のひとも僕も誰ひとり得をしなかった。現金を持っておけば安心ってことがないのね、都会は。ちなみにお昼は富士そばでした。
|7月5日(土)
昨晩は23時に帰宅、その後、風呂に入ったり部屋を片付けたりで就寝したのは午前1時過ぎ、早朝4時半には起きて朝食づくり。なぜなら今日は息子のバドミントンの試合の日だから。富士見へ。諏訪南ICを下りてからテクノ街道、思い出街道を通り、すげーネーミングだなと思う、富士見。試合はダブルスは3位で、シングルスは2回戦敗退。でもシングルスの2回戦が一番いい試合をしていた。負けたけれどいい試合だった。最後までやりたいことがはっきりしていたし、何個かよいショットもあった。ショットを散らして相手選手のこともよく動かせていた。バスケをしてきた自分からすると、相手のミスでも自分に得点の入るバドミントンはなんか不思議な感じ。自分がショットを決めなくても、自分の得点になるチャンスはいっぱいあるから、攻めてるとか守ってるとかって言葉だけのもので、全部攻めてんじゃん!生きてるだけで丸儲けってこういうことじゃんね?あ、まぁ、ちょっと違うか。。。夜は、息子と姪っ子と妹と妻4人の誕生日をまとめて。自分はアルコールが入ったのと前日からの疲れもあって、食後、畳の上で寝ていた。23時頃に目が覚めて歯磨きしてまた寝た。
|7月6日(日)
領収書やレシートをスキャナーでパソコンに取り込んで、会計ソフトで紐づけるという事務作業。会計ソフトのエラーがあってネットバンキングのデータがうまく読み込めず。
|7月7日(月)
縫製4足分。ミシンのカマが直って本当によかった。この際にふだん分解しないところまで分解して整備できたし、今後もこの程度の修理なら自分でできることがわかった。午後、つり込み。明日、芯入れをして本つり込み、明後日手縫いの予定。
|7月8日(火)
仕事をしていた。「安住紳一郎の日曜天国」を知って聞き始めたおふくろがおもしろいエピソードがある度に爆笑して腹を抱えながら自分のいる部屋までやってきてエピソードを話してくれる。おふくろは話しながら思い出して笑うから、途中から何を言ってるのかわからないところもあるけれど、その勢いにつられてこちらも笑ってしまう。平和かよ。
|7月9日(水)
何年かに一度の村上春樹を読むムーブメントの波が今、来ている。そのムーブメントが来るたびに、もうそろそろ読まなくちゃいけないなと誰に約束したわけでもないのに思わせるのが僕にとっての村上春樹のすごさで、それ以上でも以下でもなく、結局ほとんど未読で終わっている。これまで僕は村上春樹の物語に登場する主人公の「やれやれ」っていう感じがダメだったと思っていたけれど、何周かまわって(読んでないのに)、現在のチルってるのがかっこよくない?という世相と自分の落ち着きさとが相まってきたこともあって、今回はムーブメントに乗れる気がする、なにか読める気がする。いや、でもこれで読んで、登場人物の青年がまさに自分みたいだ!なんて感想を持ったときには危険極まりない。なぜなら村上春樹の小説の主人公は平熱が低くて、なんに対しても一定の距離感をとるクールさが落ち着いているように見えているだけで、僕が自分自身を落ち着いているように思えるのは単純に年齢と共に体力が落ちて動きがゆっくりになっているだけだから。そこをはき違えると相当イタい中年のおじさんになってしまうのでそれだけは避けたい。理性をもって読み進めたい。頑張れ俺の前頭葉!が、結局今回もAmazonの上でタイトルをなぞっているだけで何も読みそうにないな。しかし、自分の中の「かっこいい」をずいぶんアップデートしないままに放置していたので、今、非常に手が付けられなくなっている。どこから解体して、再構築すべきか、見当がつかない。これも中年の危うさだとヒリヒリとした実感がある。いや~、ポロシャツが似合わなくなったしね。どこへ向かうのか、自分。
|7月10日(木)
近所のスポーツショップへ息子のバドミントンシューズを買いに行くもサイズがなくて購入できず。帰宅して、ちょうどAmazonで先行セールをやっていたので55%OFFでシューズを購入する。息子は念願のヨネックスのシューズなので喜んでいる。僕はAmazonで農作業用の長靴を購入した。
|7月11日(金)
妹の誕生日。いつまでも若いと思っていた妹が38歳だと聞いて、そういえば自分も42歳だと思って愕然とする。感覚的には10歳くらい若い気でいる。どうしてこうなった。
|7月12日(土)
先月リリースされたSuperflyのカバーアルバムを聴いている。SUPER BEAVERの「人として」のカバーがいい。曲のテーマはシンプルに「人として、かっこよく生きていたいじゃないか」ということ。「人として...」と語り始めると「そもそも“人として”ってなんなんですか?」と揶揄されるような令和の時代において、明解に語られたことを頭で理解するのではなく、歌われることで心に響いて救われる人もいるはず。Superflyの越智さんのカバーは、この歌詞の世界のことを全部まるっと自分で背負うような気概をもって内省的に歌い上げているように伝わる。あなたはどうかわからないけれど、わたしは「人として、かっこよく生きていたい」のだと。
Superflyの楽曲の多くの作詞を担当する越智さんの書く歌詞はたいていが一人称で、一人称のわたしがあなたへ向けて歌っているものが多い。そして常にわたしの領域で歌っている。わたしを貫くことで得られた痛みや苦しみ、それを乗り越える強さ、やさしさを歌うことで、その先にいるあなたをどう感化することがあるのかという実験のよう。そしてあなたがどうであろうと、わたしは「誰かを強く頼る心」や「強く信じる心」を手に入れるし、「愛する人を抱きしめよう」だし、「わたしから輝きを送りたい、空のような大きな心で」だから、芯のある、自立している人間像を歌っている印象が強い。そんな彼女が歌う「人として」だから、またオリジナルとは違った印象で僕には響いたのかもしれないと書きながら今、考えている。YouTubeのFIRST TAKEでも越智さんの「人として」のカバーが聴ける。越智さんのパワフルさ、日本屈指のディーバでありながら、ときに手紙を読むような語りの歌い方は文学的な雰囲気も纏っている。このアンサーソングは宮沢賢治の「雨ニモマケズ」しかないと思っている。越智さんの「人として」を聴きながら、改めて賢治のことを想う。