2025/02/05 19:56



|2月1日(土)
ブログを再開します。
おそらく毎日は書けないから、このひとつの投稿に少しずつ足すかたちで日々を記録してゆきます。
1ヶ月で1投稿というイメージです。
これまでのインスタをメインにした発信をブログに移行します。
最近は夜にミシンがけをすると目がしょぼしょぼするし、スマホの小さな画面で文章を書いたり読んだりするのがしんどくなったので。
老眼はまだきてないと思う。

今日は夕方、息子(9歳)と近所の広場へ。
息子が発泡プラスチックの飛行機を持っていったので飛ばして遊ぶ。購入してひとしきり遊んだ後、しばらく部屋の隅に放っておかれた飛行機に再び息子の手が伸びたよう。以前よりも投げる力も強くなり、コツも掴み、遠くへ飛ばせるようになったからおもしろいのだろう。
2人で15メートルくらい離れて飛行機を投げて飛ばしあう。息子と僕の間を休むことなく飛行機が行き来する。このかけがえのない時間を真空パックして大切に保存しておけないかと詩人的なことを思うときもあれば、四十肩がゲ・ン・カ・イ☆で肩がもげそうなときもある。
その後、バトミントンのラリー。今日はこれまでの記録を更新して43回ラリーが続いた。


 |2月2日(日)
昨年12月頃に注文を頂いていた靴の制作や納品が続いている。
ひとまず新作としてリリースする靴のデザインも決まり、そちらの制作もはじまっている。
新作は2月28日からの展示会に間に合いそう。今年最初の展示会でとても楽しみ。
服のNW,NLさんとの合同展です。
場所は諏訪のカフェと暮らしの雑貨店fumiさん。
2月は毎年あっという間に溶けてゆく。


|2月3日(月)
子育て中は子どもが最優先になることが多いと思っている。
けれど昨今の世の中の風潮的には「親である前にあなたはひとりの個人なのです」みたいな言葉が流布している。
親だって人間だから、自分自身が抱える自己肯定感や生きがいを我慢したり後回しにしなくてもよい、できないことはできないと言っていい、親であることに無理して頑張らなくてもよいという考え方。
そういった言葉は耳障りがよく、一瞬解放された快感があるけれど、その後の展開をつくる能力を持たないと「で、あなたはどうするの?」という現実が発覚する。今いる世の中から一歩足を外へ出しても、それはまたひとつ大きな世の中に足を踏み入れただけなんだな。


|2月4日(火)
今年からはじまる求人情報のインスタアカウントの運用がはじまった。その記事を書いていてほぼ1日が終わる。
これまでなら日中は靴の制作をして、夜間にパソコンを使った作業にしようと考えがちだったけれど、それだといつ寝るの?ということになるのでそういう働き方はやめたい。不整脈が気になる。あと、最近すぐ息切れしてしまう。風邪をひいた後、1か月くらいセキだけが残っている。
何十年に一度の寒波が来ているらしい。風が強くて作業場の屋根が飛ぶんじゃないかと心配している。


|2月5日(水)
1日~4日までのブログをまとめて更新。
NW,NLのオオツカさんがつくってくれた展示会のDMが届く。フライヤーの温度感がとてもよい。
雪のせいなのか(?)東京から長野まで普通郵便で5日かかった。
フライヤーはインスタで投稿してゆくのでそちらをご覧ください。

今年はメールやSNSなども極力パソコンで閲覧してゆこうと思っている。スマホがあるからどこでも連絡できるし、仕事できるよね、と思われることが正直ごしたい。お互いを守れない。
午後、古物商の営業所変更の手続きのために警察署へ。雪が吹雪いていた。


|2月6日(木)
TWICEのナヨンのソロ活動はどこか既視感があるなと思っていたら、僕らの世代でいうTommy february6だったというところに落ち着く。
求人情報アカウント「はたらくねこ」の運用がはじまる。最初の求人情報は南信州ビールのクラフトビール醸造家の求人。


|2月7日(金)
掃除機をかけていたら節分の豆が出てきた、2月7日。


|2月8日(土)
Wim Wenders監督の映画「PERFECT DAYS」を観る(2回目)。
役所広司演じる平山はかつてそれなりにいい企業に勤めていたり(社長だったりしたのかもしれない)、結婚もしていて子どももいたかもしれないし、今の質素な暮らしとは別の華やかなところで、大金をつかむ仕事をしていたかもしれない。いろんなものを手に入れてきた男が、けれど、いつかどこかではたと気づいてしまったのだと思う、この生き方で何にも満たされないと。満たすとか満たされないとかいう感受性がそもそもどこかへ行ってしまったと。自分はどんなことに心動かされ、笑い、喜んでいたのか。どんな人間だったんだろうって。
アパートを出る平山がアパートの鍵を閉めないのも、盗まれるものなんて大したものじゃないという彼の価値観を表しているように思えるし、植物を育てるのもかつてできなかった子育てをしているのかもしれない。平山が木漏れ日や空をたびたび見上げるのもすべての価値あるものは平等に降り注いでいるという確信、そして最後のシーンで車を運転しながら平山の表情が移り変わるのは、自分という人間を取り戻した人間の歓喜の現れだと思う。
一方で今の時代は、苦しい生活をしている人も多い。どんなに働いても給料があがらないとか、仕事のやりがいよりも給与面で選んだ仕事は長続きしなくて失業してしまうとか、新しい職場で人間関係がうまくいかなくて転職を繰り返しているとか、子育てや介護で仕事どころじゃないとか。そういう人たちからしたら平山の暮らし(この映画)はどう映るのだろうか。


|2月9日(日)
朝、誰も起きてこない。朝食の用意をはじめ、バトミントンの練習へ行く予定なのに起きてからグズグズの息子を着替えさせる。玄米を炊飯器で炊いている途中でブレーカーが落ち、それでもなんとか炊けた玄米を息子はまずいといって食が進まない。「早く食べなさい」を百万回くらい言う。台所の回転する椅子に腰かけてぐるぐると回っている息子に「回らない!」「テレビ消すよ」「時計見なさい」を畳みかけてしまう。
夜9時に息子と一緒に布団に入る。今日一日のことを話す。最後に「おやすみ」と言って、ふだんなら息子はそのままサルの赤ちゃんが親にしがみついているように僕に引っ付いて寝ているけれど、今日は「父ちゃん、仕事してきていいよ」という。「自分一人で寝れるから」という。休日はなるべく息子と時間を過ごしているけれど、僕はがさつなところがあるからつい息子と一緒にいてもちょいちょい仕事を挟んでしまう。そういうところを息子は見ていて気を遣うのだろう。パソコンで事務作業を終えて、今、息子の寝息を聞きながらこのブログを更新している。


|2月10日(月)
息子の気分が乗らない夕方、バドミントンの練習を休む口実を探している。最終的には明日が休日というモチベーションだけで乗り切る。
小、中学生の頃の友人たちから飲み会の誘いが来る。もう何年も会っていない人たちもいるけれど、その中の何人かが子ども同士が同じクラスだったりして入学式や学校行事でたまに見かける。思い出補正がまったく効かず、みんなそこそこおじさんだし、おばさんだ。おじさんと自分で言うのはいいけれど他人から言われると受け入れがたいところもあるのが今の微妙な年齢。
息子の友達から「おじさん、これさぁ…」ってなんの隔たりもなく呼ばれたときが一番しっくりきたおじさんという呼ばれ方だった。


|2月11日(火)
息子は休みでも自分は終日仕事。夕方、改良した飛行機を息子と飛ばしに行くもうまく飛ばず。


|2月12日(水)
お昼を食べているときに
「親父の仕事場に最後に行っとく?」
「行く。お酒を供えてきたい」
「もう1年経ったけど、事務所のドア開けると親父の匂いがするんだよね」
「ほんと、いないなんて今も不思議な感じがするわ」というおふくろとの会話。
親父の話になるとまだ自分の中でも整理ができていないのかうまく言葉が出てこない。台所の食器棚のガラスに映る自分の顔を見つめている。
人生は山あり、谷あり、モハメド・アリ。


|2月13日(木)
たまに寝転がる。オアシスの1stアルバムのジャケットのように床に寝転がり、道路に寝転がり、芝生の上に、山道に、いろんなところで。そんなとうちゃんをおもしろがって息子も隣で寝転がる。背中を地面につけ、手足を広げ、全身で地面を感じると、なにか大きなものとつながっているような感じがある。そういう時間をとって思うのは、やることをやるだけ、よい方向へ行くように信じるだけ、なるようになるだけ。そんなこと。
息子がアニメの「宇宙兄弟」にハマっている。


|2月14日(金)
駒ヶ根の店を閉めてから2ヶ月半が経つ。
今はもっぱら実家の裏庭にある作業場で靴をつくっている。
平日の夕方の早い時間帯に学校から帰宅した息子と近所の広場で飛行機を飛ばしたり、バドミントンの練習をしていたりするので近所の人たちからはいったいなんの仕事をしている人だろうと思われている気配がある。
最近は仕事を聞かれてめんどくさいときは主夫です、と言うことにしている。(日本一靴をつくっている)主夫です。


|2月15日(土)
先日、ある方から今の時代、単に靴の修理をするだけでなく、付加価値をつけて(リメイクして)提供できるサービスにしたらどうか?というアドバイスを受ける。確かにインスタのリールなどを開くとユニークな修理をしている投稿を目にするし、おもしろそうではある。修理をするなら修理用のミシンや機材が必要になるけれど、そういうのは事業再構築補助金などが使えるんじゃないかとその人はいう。調べてみようと思う。


|2月16日(日)
おふくろの誕生日を祝う。妹と甥っ子、姪っ子も来る。
今日は昼間から妻がいろいろと料理をつくってくれていたよう。自分は息子とサラダを担当する。妹はケーキを買ってきてくれる。
息子と一緒に写真屋さんへ行って息子と姪っ子、甥っ子が写っている写真でキーホルダーをつくる。スマホの写真フォルダをスクロールしながら最近の息子の写真が少ないことに気づく。もっとちゃんと撮っておきたい。キーホルダーは息子からばあちゃんへの誕生日プレゼント。
おふくろは「酔っ払った〜」という。ノンアルコール飲料でも酔っ払うらしい。


|2月17日(月)
昼におふくろとキムチチゲを食べる。
父が最後に食べたのもキムチチゲだったことを思い出す。
展示会まであと10日。


|2月18日(火)
親父の仕事場の引き渡し。
次にこの場所を引き継いでくれる方に工場の出入り口の鍵やフォークやユンボなどの重機の鍵を渡す。
一緒に工場内を歩きながら電源の位置や濾過システムや水道の場所など伝える。うちの父親が申請した書類や会社の図面なども説明しながら渡す。説明しながら、もうこの場所に来ることもないと思うと少ししみじみする。
父親が仕事をしていたこの場所をまた使ってくれる人がいるということはありがたい。もううちのものではなくなるけれど、この工場がまだ残ってゆく。この前を通るたびに父のことを思い出す。そうやって少しずつ自分の中で整理が進むのだろう。


|2月19日(水)
息子に勉強しなさいと言うならば、僕自身も日々勉強していなければ示しがつかないと思って今月から資格の勉強をはじめている。文部科学省認定の生涯学習コーディネーターという資格。
現在、課題を2つ提出して、3つ目の課題に入っている。そんなに難しい資格ではないけれど、大人になって仕事をしながらさらに新しいなにかを学ぶというのは意外と時間確保が難しかったりするものですね。(そして恐ろしいくらい前日に勉強したことを翌日忘れてるしね!40代の記憶力頑張れ!)でも、ひとはいくつになっても学ぶことでなにかを獲得できたり、できることが増えることに喜びや高揚感を感じるもの。そのあたりにこの資格を活かせる領域があるような気がしている。そろそろこの資格を取った後の活動についても準備してゆきたい。


|2月20日(木)
業務委託を受けている空き家バンクの情報発信のため、空き家の撮影へ行ったら、洗濯機置き場の蛇口が破裂していて水が猛烈に溢れ出ていた。溢れ出た水は家の床に染み渡り、外にこぼれ出た水は寒さのため凍っていた。水道の水抜きをしていなかったらしい。不動産屋を呼んで、水道局へ連絡してもらう。今日は撮影はできず。平屋でよい物件だったし、被害が少ないことを願う。
午後は求人広告の情報発信のため、2社訪問して求人のヒアリング。自分は世間一般で言われる就職氷河期世代だったらしい。正社員で雇われて働いたことがない人生なのであまりピンとこないけれど。ボーナスをもらえる人生もありだったなぁ〜などとどうでもいい妄想をする。


|2月21日(金)
終日、靴の制作。


|2月22日(土)
この日も終日制作。靴の制作中、Spotifyで音楽を聴いているけれど最近やけにヒーリングミュージック系を勧めてくる。禅とか、リラクゼーションとか。聴いていると眠くなる。サカナクションがリリースした新曲「怪獣」がマジでいい。年甲斐もなく「マジで」を使ってしまうくらいいい。もしこれを高校生のとき、部活の帰り道とかで聴いていたらテンション爆上げだと思う。県予選くらいは突破できるような気になる。


|2月23日(日)
午前中、靴の制作。
午後は息子が通い始めたバトミントンクラブの総会と懇親会。どこのクラブも子どもの確保が難しい時代。僕が子どもの頃、所属していたミニバスのチームもいつの間にか消滅してしまっていた。
ブックオフで中古のバトミントンのラケットが2,000円で売られていたので購入。これで次の保護者当番の日は参加する予定。


|2月24日(月)
岡谷スカラ座へ映画「野生の島のロズ」を観に行く。息子とは毎月映画館で映画を1本観ると決めている。
それはいつだったか息子がまだ2、3歳くらいの頃にディズニーランドへ行ったとき、子どもの頃、僕が大好きだった「イッツ・ア・スモール・ワールド」というアトラクションに乗ったときの経験がきっかけになっている。
僕の記憶では、このアトラクションが本当に好きだった。世界はこんなにもキラキラしているのかと感動したはずなのに、大人になって行って気づいてしまったのは、なんか空間がスカスカしている。あれだけ夢と希望に溢れていた場所だったはずなのに、やけに空間が間延びしていて世界を構成する要素があまりに少ない。人形たちもまったく楽しそうに動いていないようで急に心が覚めてしまった。掃除の手が行き届いてなくてアトラクションの隅々に溜まった埃の山に目がゆく大人になってしまった。大人になって夢の国の魔法が溶けたのだ。ところが、そんなアトラクションでも息子のテンションは高く、何か気になるものを見つけては指を差したり、楽しんでいる様子だった。きっと子どもにだけ見える世界があるのだろう。それはかつての僕がそうだったように。
そうやって振り返ると僕が子どもの頃、地元の映画館へ行った記憶も鮮明に、いい思い出として覚えている。だから都会のようなでっかいスクリーンと音響が整備された映画館がなくても、きっと子どもなら世界に手を伸ばし、しっかりと引き寄せ、自分のものにする力があるのだ。大人の僕からすれば田舎だからという理由で都会と比べ、なにかをやんわり諦めてしまうところがあるけれど、子どもはどんな環境でもキャッチできるものだ。僕ら大人よりも解像度が高いセンサーを搭載しているのが子どもなのだ。それに少なくともそうあるように育ててきたはずじゃないか。しりとり遊びひとつで大爆笑できるくらいの楽しさを息子と共有してきたじゃないか。
ということで、大人の僕がIMAXシアターがいいとか、Dolby Atomosの音響がいいとか言ってても、世界側の解像度の高さは問題じゃなくて、僕ら側の感度の問題なのだと。だから、今の息子にとって田舎の映画館で毎月とうちゃんと映画を観る思い出だって、息子にとってはいい思い出になるはずだよ、たぶん、きっと、そうであってほしい。
「野生の島のロズ」、まったく事前情報なしに、ポスターを見て勝手にナウシカに出てくる巨神兵の話か?と思っていたら予想外のストーリー展開で泣いた、心の中で5回くらい泣いた。全米が泣いた。


|2月25日(火)
靴の製作。靴づくりをしているとだいたい曜日感覚がなくなる。そのくらい昨日にそっくりな今日を過ごしているし、明日だって今日の双子の兄くらいの変わり映えしかない。毎日がほんと繰り返しなんだなと思う。30代前半に悟ったことだけれど、とくに絶望や寂しさがあるわけではないけれど、人生はどんな仕事をしていても繰り返し。繰り返して精度を上げていかなければその対価としてのお金を得ることができないのだ。そういうつくりになっている人間も社会も。


|2月26日(水)
業務効率化のフレームワークとしてPDCAサイクルというものがあって、Plan、Do、Check、Actらしいけれど、そんなの机上の空論で、どう考えても現場ではPlan、Do、Check、Apologize(謝罪)だろ、というポッドキャストを聞いて激しく同意。


|2月27日(木)
明日からの展示会へ向けて、諏訪にあるカフェと暮らしの雑貨店fumiさんへ搬入&設営。明日のオープン前にNW,NLさんが搬入、設営なので、自分の設営後、会場の写真を撮って、最終確認事項と一緒にNW,NLさんに連絡。
今回の展示会から新作の靴を3タイプリリースする。今年は全部で新作を20くらいつくる予定でいる。これまでせいぜい5つ前後のラインナップでやってきたことを考えると異常な数だけれど、これぐらいやると自分の伸びしろがわかる気がしている。できなかったら諦めもつくと思う。それを全部丸っと抱えて来年がスタートする。
今年の制作のテーマはCase Study、2026年はFrame Work、2027年はSession。ひとまずその3部構成の未来までは見えている。


|2月28日(金)
「New Classic」初日。NW,NLさんの作品が空間におさまってパズルのピースがぱちっとはまった感じ。言語化する作業を怠っていたけれど、完成した空間を見て、よい景色だと思った。ただ、それ以上のNW,NLの服とsaysの靴の紐帯が見えてこなかったのは課題。
そして久しぶりの接客に緊張する。いつまで経っても接客には慣れない。靴をつくりたくてはじめた仕事なのに、こんなにコミュニケーションを必要とする仕事になるとは思わなかったよ、ほんと。



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