『生きるように働く』ナカムラケンタ(著), ミシマ社

¥ 1,944

お客さんに「軽い靴」が欲しいと言われて
最初は靴を軽く作ることを考えるわけです。
靴で一番重さを占める靴底の素材を見直したり、
製法を見直して、パーツを少しでも減らすとか...
物質的な重さを削ってゆきます。
でもそうやって完成した靴をお客さんが履いて
「軽くてとてもいい」と言われることは案外少ない。
それよりも「履き心地いいね」とか
「この革の色いいわね」とか。

「軽い靴」というのはお客さんの知っている
いい靴の印象のひとつでしかなくて、
それは例えるなら氷山の一角のようなもので
本質のところは水面下にあります。
大事なのは「軽い靴」という印象を
お客さんはどういうイメージで使っているか探ってゆくこと。
そこが見えてくるとつくる靴のおおまかな輪郭が決まります。

オーダーメイドの靴をつくっているというと
自由にデザインや色を組み合わせ、
靴を用いて自己表現をしているように思われて
取材などの際にも
そのような質問を受けることも少なくないですが
僕のやっている靴づくりは
お客さんもまだご自身が何を求めているのかはっきりとしていないところを
一緒に探ってかたちにしてゆく仕事です。
職人って黙々と淡々と仕事をしていてかっこいいですよね、
という印象を言われることもありますが、
いや、むしろお客さんと話してばっかりです。
お客さんの話を聞くことが大事です。
(僕の場合は)
たぶん、それって一緒に働いたり、
実際お客さんと話をしないと
わからないことなんだけれど、
なんとなく、頭の片隅にだけでもそういうことを置いて
一緒に働いてくれる人がいたらいいなって思います。
本書の感想とはちょっとずれてしまいましたが、
いつか自分のところも人を雇える体力がついたら
そういう話を広告に載せて求人募集をしてみたいです、という話でした。
(店主)

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自分の時間を生きていたい。
毎月10万人が閲覧する、求人サイト「日本仕事百貨」を運営する著者、初の著書。

植物にとって、生きると働くが分かれていないように、私たちにもオンオフのない時間が流れている――著者自身、そして求人の取材で出会った人たちが、芽を出し、枝を伸ばして、一本の木になっていくまでの話。

ぼくは「日本仕事百貨」という求人サイトを運営している。職場を訪ねてインタビューし、それを求人の記事にまとめる。大切にしているのが、仕事のあるがままを伝えること。(略)求人というと、募集要項がメインとなることも多い。もちろん、福利厚生や給料だって、大切なこと。けれどそれだってひとつの枝葉に過ぎないんじゃないか。それよりも根っこに共感できるか。こちらのほうが大切なんじゃないか。(「はじめに」より)


<本書に登場する方々>
西村佳哲さん、シブヤ大学/左京泰明さん、カキモリ/広瀬琢磨さん、福島屋/福島徹さん、DRAFT/宮田識さん、6次元/ナカムラクニオさん、東京R不動産/林厚見さん ほか


---【 著者情報 】--------------------------------

ナカムラケンタ

「日本仕事百貨」を運営する株式会社シゴトヒト代表取締役。1979年、東京都生まれ。明治大学大学院理工学研究科建築学修了。不動産会社に入社し、商業施設などの企画運営に携わる。居心地のいい場所には「人」が欠かせないと気づき、退職後の2008年、“生きるように働く人の求人サイト”「東京仕事百貨」を立ち上げる。2009年、株式会社シゴトヒトを設立。2012年、サイト名を「日本仕事百貨」に変更。ウェブマガジン「greenz.jp」を運営するグリーンズとともに「リトルトーキョー」を2013年7月オープン。いろいろな生き方・働き方に出会える「しごとバー」や誰もが自分の映画館をつくれる「popcorn」などを立ち上げる。

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