2023/01/01 20:58


新年最初のトオクの企画展は陶芸家 渡邉大和さんによる個展です。
中国古陶磁に倣い、民藝思想に影響を受けて作陶されている渡邉さん。日本の焼き物は中国や朝鮮半島から学び、発展しているところがありますが、例えば、白い器に惹かれるのは、その簡潔さや凛とした佇まいだけでなく、白が清浄や潔白の象徴として、昔から人々の憧れであったことが関係しているのかもしれません。
時代や信仰、文化的慣習などのルーツに触れ、それに則って制作することは、ある意味で制約ができますが、制約があることで見えてくる土や釉の美しさがあり、今の時代にそれらをどう引き出し、活かしてゆくかという渡邉さんの哲学につながっているのでしょう。

白い器がある一方で、今回納品された作品の中には、焼き締めの皿や意匠性の感じられる盃もあります。渡邉さんの歴史や先人に対する信頼や、ある種の信仰心のようなものも感じられます。ぜひ手にとってじっくりとご覧いただけたらと思います。

今回の展示会の空間演出も岩本牧子さんにお願いしました。演出に使われている布はden 田島喜志子さんの柿渋の作品です。2人のお仕事が、渡邉さんの器の中に宿る精神性を引き出してくれているように思います。そのあたりも是非ご来店頂き、お愉しみ頂けましたら幸いです。


【 渡邉大和 陶展 】
◇ 会期:2023.1.2(mon) - 9(mon) 11:00-17:00
※会期中、休みはありません
◇ 会場:トオク 駒ヶ根市上穂栄町9-27-2F
◇ 駐車場:ストーリーズかHPにてご確認ください。
◇ 1月5日より準備できた作品からオンラインストアでの販売もスタートします。
◇ 初日の1月2日に渡邉さんも在廊予定です。

空間演出:岩本牧子 @iwamotosan3 
Thanks:den 田島喜志子 @tajimakishiko 


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